『寛解の連続』INTRODUCTION

兵庫県神戸市出身のラッパー、小林勝行。
2011年に発表した1stアルバム『神戸薔薇尻』で一部批評家やリスナーから熱狂的な支持を集めた彼が、自身の宿痾である躁鬱病や隔離病棟での体験、障がい者介護に従事する日常、信仰する宗教のことなどをテーマにした2ndアルバム『かっつん』を発表するまでに密着した、6年間の記憶の記録。

制作:SARDINEHEAD PICTURES
撮影・編集・監督:光永惇
(『寛解の連続』/2019年度作品/95分/DV )

   

小林勝行

  • 1981年生まれ、兵庫県神戸市出身のラッパー。活動初期には神戸薔薇尻名義でSEEDA & DJ ISSOによる「CONRETE GREEN」収録の"絶対行ける"や、DJ NAPEYのファーストアルバム「FIRST CALL」収録の"蓮の花"など、発表曲自体は少ないながらも、そのハードかつ叙情的な関西弁のラップで日本のヒップホップシーンに爆発的なインパクトを残してきた。 2011年に満を持して1stアルバム「神戸薔薇尻」を発表し、特にアルバム一曲目の、8分58秒に及ぶ大作”108bars”が大きな話題となる。犯罪や狂気の渦中にありつつも、仄見える希望を捨てきれない若き詩人の咆哮は、日本のヒップホップが生んだひとつの叙事詩として高く評価された。 その後2014年にLIBRO「COMPLETED TUNING」収録の“ある種たとえば”を発表する。輪廻転生をテーマにしたこの曲では、時空を超えて繰り返される出会いと別れの物語の果てに、“小林勝行”という今を生きる一人の人間の決意を力強くラップし、その深化した世界観を見せつけた。 2017年に待望の2ndアルバム「かっつん」を発表する。自主制作、自主流通のこのアルバムでは、精神病院入院体験を楽しげに歌う“from隔離室”や、妹の結婚ソング“花嫁 あーにゃん”、自身のボールペンを擬人化し、どんな逆境でも作詞を続けていくことを誓う”オレヲダキシメロ”など、これまでよりも更にパーソナルな内容となっている。